猟の種類や作業によってナイフを使い分けていますが、忍び猟で山に入るときに一番よく持っていくのが、モーラナイフです。
獲物を解体場所まで運び出せる巻狩りなどでは、ほかのナイフも追加で持っていきます。しかし、山へ持って入るナイフは、いつの間にかモーラナイフを選ぶようになりました。
高価なナイフや気に入っているナイフは、ほかにもあります。それでもモーラナイフを使うのは、切れ味だけではない、狩猟で使いやすい理由がいくつもあるからです。
今回は、なぜ狩猟でモーラナイフを一番よく使っているのか、実際に使い続けて感じていることを書いてみようと思います。
狩猟で使っている3本のモーラナイフ

上から順に↓
- コンパニオン ステンレス
- コンパニオン ヘビーデューティー カーボンスチール
- コンパニオン カーボンスチール
の3本です。
コンパニオン ステンレス

3本の中で一番長く使っているのが、コンパニオン ステンレスです。しかし、現在はモーラナイフの中で一番出番が少なくなっています。
このナイフはスカンジグラインドではなく、自分でコンベックスに研ぎ直しています。
コンベックスにしたのは、当時の研ぎの技術が未熟だったこともありますが、解体時の刃持ちを少しでも良くしたかったからです。
最初は刃先だけをコンベックス気味にして、そこから少しずつ研ぐ位置を高くしていきました。

コンベックスにしたばかりの頃は、実際に刃持ちも少し良くなり、「これが正解だ!」と思っていました。
何よりも錆びにくいところが気に入っていました。
しかし、カーボンのモーラナイフで、下手なりにも納得できる刃付けができるようになってからは、ほとんど使わなくなりました。
今では背ロースを取るときに使うくらいですが、一応予備として持っています。
出番がなくなった一番の理由は、コンベックスは研ぐのが面倒だからです(笑)
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コンパニオン ヘビーデューティー カーボンスチール

2番目によく使っているのが、カーボンスチールのコンパニオン ヘビーデューティーです。
やはりステンレスよりもよく切れ、刃持ちも数倍良いように感じます。
カーボンスチールなので、手入れを怠るとあっという間に錆びてしまいます。ただ、使ったあとに汚れや水分をすぐに拭き取るようにしていれば、そこまで気になりません。
ヘビーデューティーは刃厚が約3.2mmあり、一般的なコンパニオンよりも頑丈です。そのため、狩猟だけでなく、キャンプで細い薪を割るときなどにも使っています。
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コンパニオン カーボンスチール

写真の一番下が、コンパニオン カーボンスチールです。以前から使っていて気に入っているため、昨年新たに1本買い増しました。
狩猟で一番よく使っているのが、このモーラナイフです。刃厚約2.0mmという薄さが自分にはとても使いやすく、軽いので解体作業が長くなっても疲れにくいです。
刃が薄いため研ぎ直しも楽で、とにかく切れ味が良い。単独の忍び猟でも巻狩りでも、罠で獲ったときでも、必ず持っていくのがこのコンパニオン カーボンスチールです。
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研ぐときは、フルスカンジでしっかり研いだあと、最後に糸刃を付けるようにしています。
以前はフルスカンジのまま使っていましたが、骨に当たると刃が欠けることがあり、切れ味が落ちるのも少し早く感じていました。いろいろ試した結果、今のところは最後に糸刃を付ける研ぎ方が自分には一番合っています。
一方で、友人はモーラナイフをフルスカンジで研いでおり、恐ろしいほどの切れ味で解体までこなしています。同じナイフでも、人によって刃付けの方法が違うのは面白いですね。
モーラナイフはシースも優秀

モーラナイフを狩猟でよく使う理由の一つが、付属しているプラスチック製のシースです。
ナイフを差し込んだときに、刃の部分がシースの内側にほとんど触れない構造になっており、革製のシースと比べて血や脂が付着しにくくなっています。

獲物を解体したあとは、ナイフだけでなくシースの中にも血や脂や毛が入ることがあります。モーラナイフのシースなら水で丸洗いでき、細長いブラシを使えば奥まで洗えます。

先端には穴が開いているため、写真のようにブラシを通して洗うこともでき、水切れも悪くありません。洗ったあとは中までしっかり乾燥させています。
シースの内部を洗うときは、細くて奥まで届く試験管用のブラシを使っています。
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革製のシースには見た目や風合いの良さがありますが、山の中で獲物を解体するナイフには、気兼ねなく洗えるプラスチック製のシースが向いていると感じます。

モーラナイフは本体の価格や切れ味ばかり注目されますが、狩猟で使っていると、このシースもかなり優秀だと思うようになりました。
高価なナイフも使う、それでも山ではモーラナイフ
高価なナイフや気に入っているナイフも持っており、獲物を解体場所まで運び出せるときは、そうしたナイフも使っています。
切れ味はもちろん、使う楽しさや所有する満足感は、モーラナイフとはまた違うものがあります。
一方、山へ持って入るナイフは、モーラナイフを選ぶことが多くなりました。
山の中では道具を落とす可能性があり、気に入っている高価なナイフほど紛失したときのショックが大きいからです。
モーラナイフは切れ味が良く、軽くて研ぎやすい。血や脂で汚れても、ナイフとシースを気兼ねなく洗えます。傷が付くことをあまり気にせず、道具として遠慮なく使えることも、狩猟では大きな長所です。
狩猟を始める人の最初の一本にもおすすめ
狩猟を始めたばかりの頃は、どんなナイフを選べばよいのか分からないと思います。
実際に使ってみなければ、自分に合う刃の厚さや形、鋼材などはなかなか分かりません。最初から高価なナイフを買うよりも、まずは価格が手頃で研ぎやすいモーラナイフを使ってみるのもよいと思います。
使っていくうちに、「もう少し刃が厚い方がいい」「ステンレスの方が手入れしやすい」など、自分がナイフに求めるものも少しずつ見えてきます。
そのまま気に入れば、私のように何本も買い増すことになるかもしれません(笑)
狩猟を始める人に「最初の一本は何がいい?」と聞かれたら、今のところモーラナイフをすすめます。
私が狩猟用として一番よく使っているのは、刃厚約2.0mmのコンパニオン カーボンスチールです。錆びにくさを優先するならステンレス、刃の頑丈さを優先するならヘビーデューティーも選べます。

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