MSS-20を無事に所持することができたので、先日スコープを載せました。

僕のMSS-20はCPではなく無印モデルなので、スコープを載せると頬の位置が低く、そのままでは少し構えにくくなります。
撃とうと思えばチークライザーなしでも撃てますが、毎回同じ位置に頬付けするのが難しく、これでは安定して中てるのも難しそうです。
本当はTAC PROなどの市販品が欲しいところですが、なかなか良い値段がします……。
そこで今回は、できるだけお金をかけず、家にある物だけでチークライザーを作ってみることにしました。
まず考えたのが、何を使って作るか。
周りでもよく見るのは、硬めのスポンジやゴムマットなどを重ねて高さを出し、その上から迷彩テープなどをグルグル巻きにする方法です。
簡単ですし、高さの調整もしやすそうなので、この方法が一番手っ取り早いかなと思いました。
ただし、僕の手元にはちょうどいいスポンジやゴムマットがありません。
材料を買えば済む話なんですが、今回のコンセプトのひとつは「ある物だけで作る」こと。
というより、できるだけお金をかけたくありません(笑)。
そこで家にある材料を見回してみたところ、以前からレザークラフトで使っている革がありました。
ということで今回は、革を使ってMSS-20用のチークライザーを自作してみます。
革でMSS-20のチークライザーを作る

以前購入したものの使わずに余っていた革があったので、今回はこれを使って作ることにしました。
使うのはB級品の4mm厚のヌメ革です。
購入してから数年は保管したままになっていましたが、チークライザーに使うにはなかなか良さそうな厚み。せっかくなので、この機会に使ってしまいましょう。

まずは、2700Dで使っているチークライザーから大まかな型を取りました。
そのまま革を切るのは少し不安だったので、一度工作用紙で型を作り直し、MSS-20のストックに合わせながら形を調整。
型が決まったら、それに合わせて革をカットしていきます。
固定方法は、革にハトメを取り付け、そこにパラコードを通してストックへ固定する予定です。

せっかく革で作るので、手持ちの道具を使ってヘリも落としておきます。
少しでも高級感を出して、市販品っぽく見せる作戦です(笑)。
チークライザーの中に入れるチークパッドは、以前ほかのチークライザーを購入したときに付いてきた物があるので、それを使います。

そしてコバの仕上げにはトコノール。
僕くらいたまにしかレザークラフトをしない人間だと、一生なくならないんじゃないかと思うくらい減りません。
トコノールを付けて、コバを自分の納得できるところまで仕上げていきます。

今回はとにかく「ある物だけで作る」のがコンセプトなので、ハトメのサイズも選べません(笑)。

以前購入したハトメがどこかに残っているはずなので探してみます。
……ありました。
No.25のハトメです。
最初は少し大きいかな?と思いましたが、4mm厚の革に使うことを考えると、ハトメの足の長さもちょうど良さそうです。
今回はこれを使って固定部分を作っていきます。
ハトメで銃床に傷がつかないようにフラップを付ける

ハトメを取り付けました。
このままだとハトメの金属部分が銃床に当たり、傷が付いてしまいそうです。
パラコードを通せばある程度は保護されそうな気もしますが、ちょうど良い革の切れ端があったので、裏側にフラップを付けることにしました。
縫い糸が見えることで、ちょっとした飾りにもなりそうです。

まずは本体側の革に、表からフリーハンドで菱目打ちをします。
その後、フラップをスリーダインで仮止めし、先ほど開けた穴に合わせてもう一度菱目打ちをしました。
縫い糸は少しでも革らしい雰囲気を出したかったので、ポリエステル糸ではなくエスコードの麻糸をチョイス。
本当はもう少し太い糸を使って、
「丈夫な革製チークライザーをレザークラフトで自作!」
みたいな雰囲気にしたかったんですが、そんな太い糸は手元にありませんでした(笑)。
ここでも今回のコンセプト通り、ある物だけで作ります。
幸い色だけはいろいろ選べたので、ヌメ革にも合いそうな茶色を使うことにしました。
完成!と思ったらボルトが接触したので少し短くする

パラコードを通して、MSS-20に取り付けてみました。
もちろんパラコードも色は選べません(笑)。
手元にあった物を使っただけですが、そのわりには革や麻糸との色の組み合わせも思ったより良い感じになったかな?
これで完成!

……と思ったんですが、実際にボルトを操作してみると問題が発覚しました。
ボルトハンドルを最後まで引くと、チークライザーの前側に当たってしまいます。
チークライザーをできるだけ後ろにずらしても接触してしまうので、本体そのものを少し短くすることにしました。
幸い、頬付けする位置には余裕があるので、少しくらい短くしても問題なさそうです。

とりあえず様子を見ながら、このくらいカットしました。
切った部分はもう一度ヘリを落とし、コバも仕上げ直します。
今度こそ完成です。
ちなみに、不注意で一部を思いっきりえぐったような傷にしてしまいました……。
まあ、狩猟で使っていればそのうち傷だらけになるでしょう(笑)。
MSS-20用の革製チークライザーが完成

無事完成しました。
ボルトハンドルを最後まで引いても接触しませんし、チークライザーの中に入れたチークパッドもサイズ的に問題なしです。
パラコードでの固定ですが、しっかり締めておけば思ったより動きません。ただし完全に固定されているわけではないので、狩猟で使うときはたまに位置を確認した方が良さそうです。
ひとつ面倒なのが、ボルトを銃本体から抜くときです。
今回のチークライザーを取り付けた状態ではボルトを抜くことができないので、パラコードを緩めてチークライザーを後ろにずらす必要があります。
掃除のたびに少し手間は増えますが、工具が必要なわけでもないので、今のところはこれでいいかなと思っています。
あとはヌメ革なので、使っていくうちに色が濃くなってくるのも楽しみです。
ミンクオイルを塗ろうかとも考えましたが、今回は革が柔らかくなりすぎると困るので使わないことにしました。
使うなら保護程度にラナパーかな。
狩猟や射撃で使いながら、自然に色が変わっていくのを楽しもうと思います。
材料はすべて家にあった物なので、今回かかった費用は0円。
ただし、これから革やレザークラフト道具を一式揃えて作るとなると、それなりに費用がかかります。
ちなみに、これからレザークラフトを始めるなら「レザークラフト技法事典 完全版」はかなりおすすめです。僕も持っていますが、基本的な道具の使い方から革の縫い方まで詳しく載っているので、レザークラフトを始めた頃はかなり参考にしました。
チークライザーを1個作るためだけに道具を揃えるなら、市販品を購入した方が安く済むかもしれません。
市販品のような完成度とはいきませんが、MSS-20に合わせて自分で作った物なので、これはこれで結構気に入っています。
見た目や頬付けした感じではなかなか良さそうですが、チークライザーは実際に撃ってみないと分からない部分もあります。
近いうちに射撃場でMSS-20のゼロインをする予定なので、そのときに頬付けのしやすさや、射撃中にズレてこないかも確認してみます。
実際に使ってみて気になるところがあれば、また改良していこうと思います。
とりあえず今回は、家にあった材料だけでMSS-20用の革製チークライザーを作るという目標は達成できました。
材料費0円にしては、なかなか良い物ができたんじゃないでしょうか。