猟銃を所持してもうすぐ4年。猟期は終わりましたが、今期は初めての巻狩りに参加できたのでそのことを書きたいと思います。
これまで単独猟(忍び猟)が中心だった自分にとって、巻狩りは未知の世界。実際に参加してみると想像以上に役割やルールが重要で、忍び猟とはまた違った緊張感のある猟でした。
この記事では、自分が巻狩りに初めて参加して分かったことや、巻狩り初心者の自分が感じた気をつけるべき注意点を実体験ベースで書きたいと思います。
どこの巻狩りでも同じルールと言うわけではありませんがこれから巻狩りに参加する方の参考になれば幸いです。
巻狩りのグループ(猟隊)の探し方|初心者が最初にぶつかる壁
巻狩りに参加するためには、まず「猟隊(巻狩りのグループ)」を見つける必要があります。しかし、これが初心者にとって最初の大きなハードルでした。
最初はこの記事に書くべきか迷いましたが、実際に一番苦労した部分なので紹介しておきます。
猟友会に入会すれば自然と参加できると思っていましたが、実際には地域や支部によって状況はさまざまです。中にはお知らせが郵送で届くだけで交流がほとんどなく、猟隊自体が存在しないようなケースもあります。
そのため、巻狩りに参加したい場合は自分でグループを探す必要があることも多いです。最近では、X(旧Twitter)などのSNSで同じ地域のハンターとつながり、そこから参加するケースもあるようですね。
自分の場合はとにかく射撃場に通い、いろいろな人に話しかけることから始めました。その結果、射撃場の方に猟隊を紹介していただき、巻狩りに参加することができました。紹介していただけたことには本当に感謝しています。
これから巻狩りに参加してみたいけど方法が分からないという方は、まず射撃場に通い、同じように銃を扱う人たちに勇気を出して話しかけてみるのがおすすめです。そこから経験者とつながることで、巻狩りだけでなく今後の狩猟生活にもプラスになることが多いと感じました。
こうして自分は、巻狩りに参加できる環境を整えることができました。この記事を書きながら改めて感じたのですが、一人で始めた人は巻狩りのグループを見つけるここが一番難しい!!
巻狩りで必ず確認すべき無線機の種類(デジ簡・アマチュア無線)それと犬紐(リード)
巻狩りに初めて参加する際、必ず事前に確認しておくべきなのが「使用している無線機の種類」です。
具体的には、そのグループがデジタル簡易無線(デジ簡)なのかアマチュア無線機なのかを確認する必要があります。初参加の場合は無線機がなくてもベテランの方が一緒についてくれることが多いですが、今後そのグループで巻狩りを続けるのであれば無線機は必須になります。
個人的には、狩猟免許を取得するタイミングで「第4級アマチュア無線技士」の資格を取っておくのがおすすめです。最近ではデジタル簡易無線を使うグループも増えているようですが、昔から活動しているグループではアマチュア無線機を使用しているケースが多い印象です。
実際に自分が参加させてもらった巻狩りのグループもアマチュア無線機を使用していました。
自分は事前に第4級アマチュア無線技士の免許を取得していたため、無線機を購入し、オンラインで開局申請を行いました。開局までは約4日ほどで完了し、2回目の参加にも十分間に合いました。
それともう一つは犬紐。犬紐とはリードの事です。自分の場合は参加する前の電話での会話で犬の捕まえてもらうこともあるから犬紐を用意してくれと事前に言われました。自分は犬を2頭飼っているのでその子のリードを持っていきました。
もし買ってないので飼ってないのであればペットショップなどで購入しておきましょう。間違えて小型犬用を買わないように注意しましょう。
猟隊の人たちの話をしっかり聞く|ルールを守ることが最優先
参加させていただく猟隊も見つかり、その猟隊に合わせた無線機も用意できました。ここまで来たら、あとは巻狩り当日を待つのみです。
当日は集合時間と場所を教えてもらい、少し早めに到着。挨拶と自己紹介を済ませると、巻狩りの流れについて説明がありました。猟隊によってやり方やルールは違うと思いますが、とにかく大切なのは「その猟隊のルールを守ること」だと強く感じました。
その日は担当の方の後ろについて行く事になり、自分の配置場所・他のメンバーの位置・撃って良い方向などを細かく教えてもらいました。
マチについた後は、
・木や地形に隠れる
・足元の落ち葉をどけて音が出ないようにする
・銃を構えやすいように足場を整える
・声は出さない
・無駄に動かず、目と首だけで周囲を確認する
といった基本動作を教えてもらいました。
また
・犬の鳴き声で接近を察知する
・獲物の足音を聞くこと・必ず目視で獲物を確認してから撃つ
など、安全面についても丁寧に教えていただきました。巻狩りが始まると、全員がマチについたか無線で確認されます。全員の配置が完了すると、勢子の方が犬を放したという連絡が入ります。その後は、無線は基本「聞く専用」。必要な時だけ発信する、という感じ。
無線では「今この辺で犬が鹿を追っている」「どちらの方向に向かっている」といった情報が流れてきます。とにかくよく聞き、指示通りに待つことが大切だなと思った。
自分の場合、初日は目の前に鹿は出てこず、撃つ機会はありませんでした。ですが、それ以上に多くのことを学べた一日になりました。
マチの解除や下山のタイミングも、必ず無線で指示があります。それまでは自分の判断で動かないことが徹底されていました。また、鹿を止めた人が血抜きをする際も、「○○、血抜きのため前に出ます」と無線で連絡を取り、安全を確認しながら行っていました。
巻狩りは、個人プレーではなくチームプレー。だからこそルールと指示を守ることが何よりも重要だと強く感じました。
巻狩り終了後の解体|参加する前に知っておきたいこと
巻狩りが終わると、獲れた鹿の解体作業があります。これも猟の大事な一部で、自分は今回参加させてもらいました。
ただし、解体への参加については猟隊ごとにルールや考え方が違う場合もあるので、事前に「参加しても良いか」確認しておくのが大切だと思います。
また、解体が未経験の場合はそのことも最初に伝えておいた方がスムーズです。
伝えておかないと「できる前提」で話が進んでしまい、教えてもらえなかったり、逆に迷惑をかけてしまう可能性もあります。また、解体方法も自分と猟隊の人たちでやり方が違う事も多いからその猟隊のやり方で合わせてやるのが良いともいます。
解体に必要な道具についても、基本的には自分で用意しておいた方が安心です。
・ナイフ
・手袋
・その他必要な道具
最低限の装備を持っていくだけでも、誰かに借りたりすることなく解体ができるので。そして意外と大事なのが、お肉の分配について。
解体後のお肉は、
・猟犬用に回す分
・猟隊内での取り分
などがあり、単純に全員で平等に分けるのかなり猟隊によって違います。そのため、分配については自分から口を出さず、猟隊に任せるのが無難だと感じました。自分は「余った分をいただけたらありがたい」くらいの気持ちでいるのがちょうど良いと思います。
巻狩りは獲るところだけでなく、こうした解体や分配まで含めて一連の流れになっています。最初は分からないことばかりですが、遠慮せずに聞くことと、謙虚な姿勢で参加することが大切だと感じました。
最後にお礼を|巻狩りに参加して感じたこと
一日、巻狩りや解体に参加させてもらったら、最後には必ずお礼を伝えるようにしましょう。先に帰ってしまった人がいたので全員には言えませんでしたが自分も帰る前に、「今日はありがとうございました」としっかり挨拶をしました。
また、今後も参加させていただきたい気持ちがあれば、その場で伝えておくと良いと思います。自分は、今後も参加したいこと、それとどのように連絡を取れば良いかを聞いておきました。こういったことをきちんと確認しておくことで、次にもつながりやすいし、参加もしやすくなると感じました。
そして、猟隊を紹介してくれた方にも忘れずに報告とお礼をしました。
「初めての巻狩りは、自分の知らない世界でとても勉強になりました。紹介していただき、本当にありがとうございました」と伝えました。
今回の巻狩りは、ただ獲物を追うだけではなく、
・チームで動くことの大切さ
・ルールを守ることの重要性
・巻狩りの現場のリアル
を実際に体験できた、とても貴重な経験になりました。
正直なところ、最初は不安もありましたが、参加してみて「また行きたい」と思える場所でした。
これから巻狩りに参加しようと思っている方は、技術や経験よりもまずは
・しっかり話を聞くこと
・勝手な行動をしないこと
・感謝を伝えること
この3つを大切にすれば、安心して参加できると思います。
こんな感じで、自分の初めての巻狩りの体験談と注意点をまとめました。巻狩りは一人ではできない、チームで行う猟です。
最初は不安もありましたが、実際に参加してみると学ぶことばかりでした。これから巻狩りに参加する方の参考になれば嬉しいですし、自分自身もこれから経験を積んでいきたいと思います。
